屋根の雪と雪下ろしのタイミング

屋根の雪と雪下ろしのタイミング

雪かき

こんにちは!雪かき大好き瀧澤です。2019年は小雪ですねー。十日町雪まつりも事故があって中止になりました。元々今年で最後という計画でしたが、雪をあてにしている産業は不安定になってきましたね。Facebookでお友達の方がこの事故を受けて十日町市の雪事情を統計的にまとめて、積雪の予想をされいました。結論、雪の量は50年後、今の半分になると…。(人口もそんな感じですね。)

普通の家って何メートル積もったら雪下ろしした方がいいの?

長岡市耐雪住宅①

最近OB客様から聞かれたことが「うちって耐雪住宅ですけど、このまま雪が乗ってて大丈夫ですか?」というご心配。初めて冬を迎えられるお客様は100%、心配されます。耐雪住宅の性能は客観的に分かるように、3.3mとか3.6mとか、地域によって政令で定められています。でも、当事者になってみると気づくんです。同じ高さでも、雪って軽かったり重かったりするよね?と…。

法律で定められた耐雪性能~高さ編~

建築基準法では、雪の多く降る地域のことを「多雪地域」と呼び、十日町市はこの多雪地域にしていされています。

多雪地域とは、建築基準法で定められている、垂直最深積雪量が1m以上の地域のことで、多雪区域とも表します。
建築基準法では、積雪荷重は長期荷重として取り扱われ、建築物の設計時には、その荷重(例:積雪30cmの場合、約61kg重/m2)も加味する必要があると定めています。ただし、多雪地域の場合、特定行政庁が異なる定めをすることも可能としています。―SUUMO住宅用語大辞典より

オレンジ色の特定行政庁が異なる定めをすることも可能という文言通り、十日町市の中でも松代や松之山なんかは特に厳しい基準になっています。(以下の通り)

・旧川西で3.0m
・旧十日町市と旧中里村で3.3m
・松代町で3.6m
・旧松之山町で3.7m

これに耐えられるもんなら耐えてみろやー!ってことで、構造計算により見事安全と判断された建物は晴れて耐雪住宅となります。街を歩いていると、耐雪のシェアと同じくらい落雪住宅がありますね。落雪住宅は「自然落下による低減」で1.0mでいいよということになっています。しかし昔は落雪住宅のような3階建てや耐雪住宅のような高強度の家はとってもお金がかかりました。(今でも安くはありませんが…)そこで、雪下ろしするなら1.0mでいいよ国は許してくれています。

根拠となるページを貼っておきます→新潟県垂直積雪量(積雪荷重)運用基準

法律で定められた耐雪性能~重さ編~

〇〇mというのは量の話、基準法では積雪量1cmごとに1m2につき20N以上を積雪の単位荷重としなさいと言っています。1N=0.102㎏くらいです。20N≒2.04㎏です。1㎥あたり204㎏です。

じゃあ雪の重さは?というと…水が1㎥で1000㎏、氷がこの90%、湿った雪はこの0.25~0.50%です。しかーし!力を加えて圧雪状態にすると重さは水の約40%まで重くなります。以前ここら辺を実験してまとめたコラムをつくったのでこちらをご参考ください。

1㎥で204㎏でしたが、圧接した雪は1㎥で400㎏になるということ、許容範囲を2倍近くオーバーしています。暖冬で怖いのは、高さがないから雪下ろしをしないでほっといたら、崩れたというケースが増えるからです。関東のような多雪地域以外の地域でも最近雪が積もりようになり、法改正されたばかりです。

一定規模の緩勾配屋根について、積雪後の降雨も考慮し積雪荷重を強化します(平成31年1月15日から適用)

平成26年2月の関東甲信地方を中心とした大雪は、直後に雨が降ったことにより、体育館等の勾配の緩い大きな屋根の崩落などの被害が発生しました。
一定規模以上の緩勾配屋根については、積雪後に雨が降ることも考慮して建築基準法における積雪荷重を強化することとし、平成30年1月15日に改正告示を公布します。―国土交通省より

ということです。真面目に問題になっているんですね―。屋根の上の雪が圧雪されることはないですので普通の家の雪下ろしは1.0mを目安にしてください。が、雨を含むと怖いですね。締め固まってきたら0.5mくらいにするとか、これはもう住み手の判断です。

皐工務店の耐雪住宅の雪下ろしは何メートルでした方がいいの?

十日町市耐雪住宅①

皐工務店の耐雪住宅の積雪荷重の計算は、先ほど解説した地域ごとのメーター数に応じています。旧十日町市でしたら3.3mです。しかし、こちらに掛ける荷重を1㎥あたり300㎏としています。建築基準法の204㎏より厳しい値です。

3.3mの住宅だと×300㎏で=990㎏までOKです。屋根の上に深さ1mのプールを作らない限り心配になる数字ではありません。皐工務店の耐雪住宅の雪下ろしは基本的に3.3mを目安にしてください。2階建ての家が3階建てになるレベルです。雨を含んだ場合は2.4m位です。床から天井までの高さと同じです。ただし、雨を含むような暖冬小雪の時期に2.4mまで積もることってどれくらいあるのでしょうか?こちらも住み手の判断になります。ご参考までに。

皐工務店の耐雪住宅ギャラリー

瀧澤

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カテゴリー: オーナー様向け, 住宅建設豆知識, 耐雪住宅 | タグ: , , | 投稿日: | 投稿者:

瀧澤洸太 について

『身近に在り続ける存在』 私の仕事は、皐工務店を知ってもらったり、家を考えたり、実際につくったり、床下に潜って点検をしたり“住宅に関わること全て”です。お客様と初めてお会いしてからお引渡しするまでの間は長いようで短いですが、工務店としてお客様との関係は一生です。“遠くで見守って、心は近くにいる。”お客様やご家族様に安心してもらえる、そんな存在になりたいです。