アルミ樹脂と樹脂サッシのこと

アルミ樹脂と樹脂サッシのこと

こんにちは!サッシだいすき瀧澤です。先日「空気層は狭い方がいい?広い方がいい?」という記事で、熱の移動のことを詳しく解説しました。今回の記事はその続きです。
ガラスはLow-Eガラスにすることで「ふく射(放射)」による熱の移動を防いで、複層ガラスで空気層を作ることで熱抵抗値を上げられるって事が分かりました。
空気層の中もベストな対流の仕方が「層流」で、この状態にするためにアスペクト比(高さ/厚みの比率)が大きい方がいいってことでした。

でも待って、ガラスがすごいのは分かったけど、サッシ(窓の障子部分)は!?あの辺も結露するんだよねーという方、これから解説していきますよ!

ちょっと待って!サッシってどの部分・・・?

日本建材・住宅設備産業協会より

 

サッシってこの部分です!ガラスがはめ込まれている部品(框・枠・部品)の総称です。

アルミサッシと樹脂サッシ

アルミサッシと樹脂サッシがメーカーでは基本になっています。木製もコアな層でユーザーがいます。木製→アルミ→樹脂の順で製造できるように技術が進歩しました。木製はちょっと得意じゃないのでアルミと樹脂についてそれぞれメリットとデメリットを書いてみました。

アルミサッシの特徴

メリットデメリット
強度・耐久性が高い熱伝導率が高い(236W/m・K)
スリムに製造できる結露しやすい
軽量色が少ない
安い

樹脂サッシの特徴

メリットデメリット
熱伝導率が低い(0.16-0.17W/m・K)※PVCの場合強度・耐久性がアルミに劣る
結露しにくい作るのに厚みが必要
デザイン豊富値段が高い
カラーが豊富

このようにメリットデメリットがあるので、スッキリしたデザインや値段で選ぶならアルミサッシだし、カラーや断熱重視の方なら樹脂サッシです。
ちなみにLIXILのサーモスシリーズはアルミと樹脂の複合で、耐久性の必要な外側にアルミを使って、室内側に樹脂を使っています。オール樹脂より断熱性は劣りますが、スマートなデザイン、カラー、安価な値段、高強度など全部のメリットがいただけちゃうので、冬が厳しくない地域におすすめです。

もっと断熱性のいい商品あるじゃん!という方は、高い!というデメリットを受け入れるということですので、適材適所をお忘れなきように…。

アルミ樹脂ってホントに効率のいい複合サッシじゃん?

アルミ樹脂についてです。「熱」について前の記事で勉強しましたが、熱の伝わり方の1つ、「ふく射(放射)」がありました。こちらは電磁波によるものです。電磁波の中には「赤外線」という物質に触れると熱くなるものがあります。アルミのような金属はこれを跳ね返せます。夏場は外からの赤外線を跳ね返せるということです。一方室内側はあまり「ふく射(放射)」を積極的に使った暖房はかけないので、結露しにくい樹脂がいいですね、作りとしてはホントに理にかなってると思います。多く使われているので安いし。最高ですね。

「ふく射(放射)」は物体の温度に応じた波長の電磁波です。薪ストーブとか、最近はエコウィンハイブリット、床暖房などの商品が該当します。(炭火も遠赤外線料理なんて言いますよねー)

エアコンは空気を暖めます。空気は流体なので、対流による熱の移動がメインです。私たちは空気に触れることで熱伝導という形で奪います。暖かくなった私たちが冷たい部屋にいくと、今度は逆に空気に私たちの熱が奪われます(笑)

エアコンが「不快」と思われる方は、空気が対流(乱流)することで起きる温度差や風に敏感なのだと思います。このおかげですぐ部屋が暖まるのですが(;^_^A
ふく射(放射)を使った暖房で空気を暖めるには、ふく射(放射)を使ってどんどん周りの物質(建材や家具・人間など波長の合う物質で空気中の二酸化炭素や水蒸気も含まれる)に電磁波を伝えていかなければいけません。波長の合わないものにぶつかってランダムに反射して広がっていきますので、かき混ぜられないという点で、私はちょっと効率が悪いような気がします(;^_^A
かき混ぜられない=不快感がないというのがメリットなので仕方ないですね。
結局、ふく射(放射)型の暖房機も局所的なので、温度差が生じて対流は置きます(笑)

超絶余談!温室効果ガスのCO2

ふく射(放射)の中で赤外線は最も強い放射となる波長です。二酸化炭素・水蒸気はこれを吸収・放射できる物質です。

吸収とは、二酸化炭素(CO2)分子の場合「O=C=O」と元素が手をつなぎ合って出来ています。この「=」部分と赤外線の周波数が合致して共振することでエネルギーを吸収し、熱を放射します。

太陽から地表に届く赤外線は最終的には宇宙に戻っていきますが、気体中の二酸化炭素で吸収・放射されることで、地表に再び戻ったりします。

これ以上深堀するともう私も混乱してきちゃうので止めます!私は物理学者でなく、住宅屋です!(笑)

熱移動のまとめ(図解)

熱移動のまとめ

瀧澤
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「在り続ける家」をつくる
皐工務店株式会社

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瀧澤洸太 について

『身近に在り続ける存在』 私の仕事は、皐工務店を知ってもらったり、家を考えたり、実際につくったり、床下に潜って点検をしたり“住宅に関わること全て”です。お客様と初めてお会いしてからお引渡しするまでの間は長いようで短いですが、工務店としてお客様との関係は一生です。“遠くで見守って、心は近くにいる。”お客様やご家族様に安心してもらえる、そんな存在になりたいです。